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臨床データフラクタル解析(和文誌)

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巻頭言

November 8, 2014

小泉満1)

1): がん研有明病院 核医学部

従来、臨床データの解釈は、主に臨床医の経験などに頼っていました。解釈は微妙に異なる場合もあります。人の眼には感じにくい微妙なものも画像データに含まれる可能性もあります。また、昨今の技術の進歩により、処理しなければならないデータ量は増加の一途をたどっています。これらの問題の解決策が求められています。幸いなことに、コンピュータ技術の進歩があり、支援画像診断の研究が進歩し、実際の臨床支援に用いられ始めています。

我々の研究会(特定非営利活動法人 臨床データフラクタル解析補助診断法の確立に関する学会)は、このような社会的な要望に応えるために、フラクタル理論を医療のデータ、殊に画像データ解析に用いる研究を推進することを目的に設立されました。

この研究会は、基礎から臨床に及ぶ非常に幅広い分野の専門家が、会の目的を遂行するために集結しました。当初は、フラクタル理論を応用した手法を中心に推進しますが、今後、新たな理論、新たな方策にも拡張されていくと期待されます。

本誌は、この研究会の目的を推進する一つの手段として存在します。研究会員をはじめとして皆様の研究成果を、公表する場また議論する場として活用して頂ければ幸いです。

 

平成27年 4月   理事長  小泉 満

 

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